「君がいない」TFT ver.

 

SixTONESは個別に収録している音源版と6人で実際にパフォーマンスさせたときの差がいい意味で激しい。音源なら「Ah~」くらいのものがパフォーマンスだと「ァアアアアアァァァ~~」になりライブになると「ァアアア゛ア゛ァァィヤァ」になる。3rdアルバム「声」収録の「人人人」はその骨頂で、PLAYLIST版を聴いてしまうと音源版のクールさが物足りなく感じるときさえある。しかし、今回はそこまでの剥離は無かった。ただとんでもない威力を放ってきた。

ジェシーはファンクに、京本はロックに、田中はヒップホップに、高地はポップに、それぞれが引き合いながら進んでいく。そこに松村のセクシーな低音と森本のグルーヴが加わることで、他のボーイズバンドでは出せない独特のサウンドになる。本当に「六つの音色」を体現している。


CD音源で最初に聞いたときは「愛が重すぎる男」をイメージしたが、ピカタさんのMVにより、固定の関係や性に縛られないんだなと気づかされた。その後TFT版を聞くと、一気に「どうやっても手に入れられない恋しい人を自分だけのものにすることにした女」のイメージに傾いた。どちらかといえば音源より強めの歌い方なのになぜだろう。おそらく一番「入れて」歌っていた京本の眼のせい。